ズデネク・ゼーマン
「(まだサッカーの現場にいる理由は?)
楽しいからだよ。
私は映画館には行かないんだ。そこでのタバコを禁止されてからな。しかし、ベンチに入れば、そこに立って二時間タバコを吸っていられる。
そして、チームの素晴らしい動きや一つのプレーを作れた時は、まだ楽しみを感じているのさ。
それは、私が求めている全てのものなのだ。さもなければ、私は随分昔に立ち止まっていただろう」
「(新世代の選手は、監督するのが難しい?)
少しね。
新しいテクノロジーによって、彼らはより『教育されている』。しかし、携帯電話やインターネットは、彼らの気を逸らしてしまうのだ。
彼らはまるで仕事であるかのようにサッカーをしている。彼らには楽しみたい、成長したいという野望がない。
私の家族は、自分に深いカトリックの教育を与えた。共産体制下のプラハで、我々はそれを禁止された中で練習せざるを得なかった。
選手たちがピッチで不敬なことを言うことに、私は耐えることが出来ないのだよ。ここスイスでは、イタリアよりも不敬なことが簡単に言われているのだ。
しかしだな、私の選手がそのようなことを言ったならば、そいつには『お前は父親と母親を侮辱している』と話す。そして、彼らは二度とそのようなことをしないようにするだろう」
ゼーマン監督が語る、ドーピング告発や新世代の選手
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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