世界最高のクラブのひとつであるレアル・マドリー。

あの純白のユニフォームを纏えるのはごく一握りの選手のみだ。そして、選手たちに求められるものも世界最高レベルであり、それほど猶予は与えられない。

そんななか、『Squawka』では「レアル・マドリーでちゃんとしたチャンスが貰えなかった選手たち」について伝えていた。なお、日本円換算は全て現行レートによるもの。

MF アシエル・イジャラメンディ/現レアル・ソシエダ/マドリーでの出場数90

レアル・ソシエダがリーガ4位になったシーズンにおいて、不可欠な役割を果たしたイジャラメンディ。チームのCL出場に大きく貢献した。

その後、2013年夏に3200万ポンド(51.7億円)ともいわれる移籍金でレアル・マドリーが獲得し、6年契約を結んだ。彼はマドリーでCLを含む4つのタイトルを勝ち取ったが、先発としての地位を確立することは出来なかった。また、ソシエダ時代の圧倒なパフォーマンスを再現することも出来ず。

結局カップ戦要員やサブとして使われることが多く、2015年夏に1250万ポンド(20億円)でソシエダに買い戻された。

MF ヌリ・シャヒン/現ドルトムント/マドリーでの出場数10

2011年にドルトムントからレアル・マドリーに移籍したシャヒン、その理由はジョゼ・モウリーニョのもとでプレーしたいというものであった。だが、皮肉なことに傍から見る限り指揮官は、このMFに対する信頼を無くしていたように見える。

ブンデス制覇を成し遂げた2010-11シーズン、シャヒンが見せたパフォーマンスは多くのビッグクラブの関心を引き、最後にはレアル・マドリーからお呼びが掛かった。だが、リヴァプールへローン放出されるまでに、彼がマドリーで出場した試合はわずか10試合のみ。好調さを取り戻すことにも苦労した。

それからは、ドルトムントへローンされた後、2014年に完全移籍で復帰。彼自身が最高だと分かっている場所で、いくらか調子を取り戻し始めている。

MF セルヒオ・カナレス/現バレンシア/マドリーでの出場数15

彼にチャンスが与えられることは決してなかった。

ラシン・サンタンデール時代には特別な存在に見えたカナレス。ヨーロッパにおいて最も将来を嘱望される攻撃的MFのひとりだった。2010年にレアル・マドリーが獲得し、6年という長期契約を結んだ。だが、マドリーでプレーしたのは最初の1年のみで、その後バレンシアへとローンされた。

マドリーでの1年目には優勝したコパ・デル・レイの多くの試合でプレーしたが、結局トータルでも出場できたのは15試合のみ。2012年には完全移籍でバレンシアへと去った。

DF エセキエル・ガライ/現ゼニト/マドリーでの出場数31

ガライは常にそれらしい選手に見えたので、レアル・マドリーがクラブの長期プランにおいて彼を重要視しなかったことは不思議だった。

2009年から正式にマドリーに加わったガライだが、ベルナベウでの3シーズンでプレーしたのは31試合のみ。コパ・デル・レイも勝ち取ったが、ベンフィカへと売却された。その後はポルトガル、ロシアでも成功を収めている。