話を元に戻そう。では、誰がXファクターとなって代表にプラスアルファを与えるのか。今一度言うが、若さや知名度でのサプライズなど必要ない。
実力的に、既に上記に出ているプレーヤーを含め、私が代表に呼んでほしいと考える選手は大勢いるが、責任感の全く無い気楽な身分で言わせていただけば、ジャーメイン・デフォーこそその役割に適当だと思う。
BRING IT ON: A full-body cast wouldn’t even keep Jermain Defoe from St James’ Park on Sunday https://t.co/xUgpNvLtOq pic.twitter.com/ejMv6c9M7T
— Sunderland AFC (@SunderlandAFC) 2016年3月19日
ここまでイングランド人としてはケイン、ヴァーディに次いで3位の12ゴール(先発21試合)をマークしているデフォー。彼の天性の得点感覚は錆びついてはいない。
加えて、過去にはレドナップのウェストハム、ポーツマス、スパーズとシンプルかつ2列目に技術力の高いプレーヤーを据えたスピード感のあるチームでプレーしていることも魅力だ。
現在はサム・アラダイスのソリッドな戦術にあっても、少ないチャンスを活かして存在感を放っている。「2トップにしろ」とはホジソンには言えないが、ピッチで“パートナー”を作り、サテライト的にアタッキングスペースを生むこともデフォーは上手い。
さらに、歳を重ねスタミナは落ちたが、今シーズンは懐の深いボールキープも際立っている。招集されればおそらくチーム最年長であり、活躍すればチームの士気にもポジティブな活気を与えてくれるはずだ。
私は国際経験もあるこの小柄なヘビーパンチャーに、是非ともフランスで暴れてほしい。
大変長らくお付き合い頂いた皆々様は、いかがお考えだろうか。レギュラーシーズン終了から代表メンバー発表当日まで、私の眠れぬ日々は続くのだろう。
そして最後にこのつたない文章を、3月24日にこの世を去った故ヨハン・クライフと、今日の美しいフットボールに捧げる。
筆者名:榎本耕次
プロフィール:90年代後半から2000年代初期にかけてフットボールに目覚める。マンチェスター・ユナイテッド一筋。ユナイテッド、プレミアリーグ関連の記事を中心に、自由なトピックで執筆中。一番好きな選手はロベルト・バッジョ。アイドルはデイヴィッド・ベッカム。あまり大きな声では言えませんが、正直圧倒的にイングランド代表を応援しています。なにかあればTwitterアカウント: @KJE_Footballまで。異論反論大歓迎です。
ツイッタ ー:
@KJE_Football