損する人:チェルシー
サラーのリヴァプール移籍がチェルシーに与える影響は2倍になるだろう。
まず第1に、守備陣を巡る補強だ。アントニオ・コンテ監督はローマのDFアントニオ・リューディガー、コスタス・マノラスを狙っているとされている。
だが、ローマの新SDモンチは、リューディガーをチェルシーが獲得する可能性を完全に否定。さらに、マノラスについても移籍は起きることがなさそうに見える。(サラーを売却した今、)ファイナンシャル・フェアプレー制度を考慮すれば、ローマがDFをチェルシーに売る必要はないからだ。
次に、サラーのプレミアリーグ復帰によって、チェルシーの移籍哲学に欠陥があることが再び強調されることになるだろう。ケヴィン・デ・ブライネやネマニャ・マティッチのケースと同様に、退団させたのは誤りだったのだ。
最初にサラーを獲得した際にはリヴァプールを出し抜いたチェルシー。だが、プレミアリーグでは13試合しか起用せずに、セリエAへとローン移籍させてしまった。
この夏、チェルシーはロメル・ルカクの再獲得に莫大な資金を投下するとも伝えられている。もしサラーがプレミアリーグで活躍すれば、その屈辱はさらに増すことになるだろう。