ボールポゼッションを大切にする理由
― 選手個人(ポジション毎)に焦点を当てた練習を行うことはないですか?
小さなグループ(多くて4-5人)を作って練習を行うことはありますが、全てのグループが同じ練習をします。 フィジカルトレーニングもほとんどせず、とにかく Juego de posición(ボールポゼッション)をコンセプトに練習に取り組んでいます。
― その考えは全てのカテゴリーで共有されているものですか?
ユース以上のチームはフィジカルの維持やその重要度が高いため少し違いますが、それより下の、特に7人制サッカーの年代の子どもたちにはフィジカルの要素はそれほど必要ないし、ボールをキープすることで余計に走らなくて済むから、それに焦点を置いた練習をしています。
― 技術(técnica)に焦点を置いた練習はどの年代まで重要視されるべきであると考えますか?
だいたいInfantil(13歳)くらいまでではないでしょうか。それ以上の年代では、技術よりもフィジカルの要素が不可欠になってくるのと、Juego colectivo(チーム戦術)が重要度を占めるためです。
― ある特定のシチュエーションをピックアップしてそれを解決するための練習をすることはありますか?
はい。スペースを区切った中での少人数の状況や、ゴールに近い局面での3vs2(数的優位)、自陣ゴール前からシュートレンジまでボールを運ぶ練習をします。ただし、人数を制限しながらです。
― そういった練習をBenjamín(8歳以下) でも行いますか?
おそらくするでしょう。
― あなたがもしBenjamínの監督だったら?
間違いなくします。 なぜなら上のカテゴリーに上がった時に同様の基本コンセプトがあった方がプレーしやすいからです。
― 日本サッカーについてどう思いますか?
日本の女子サッカーしか見たことはないですが、とても高い技術を持っていて、レベルが高いと思います。 女子サッカーは(以前は)⼀般的にボールを前に蹴ってプレーするスタイルが多かったですが、そういったスタイルのサッカーはもう終わるでしょうし、これからはボールを持ってプレーするサッカーへと変わっていくでしょう。だから、私たちはそのスタイルのサッカーを目指して練習しています。