浦和が突くべきところとは?
このチームはフォーメーションをかなり変えてくることから、なかなかシステム上での弱点を見出しにくい。
試合中に最終ラインの枚数を増減することにも慣れているので、「わかりやすい穴」というのは少ない。
ただ、選手の質という点でいくつか他の部分よりも見劣りする部分はある。
まずはGK。前述のアル・ハブシが不在であるため、ACLで守護神を務めてきたのがサウジアラビア代表GKアブドゥラー・アル・ムアイウフ。
反射神経やシュートストップにかけてはアル・ハブシにも劣らないと思うが、「ボールを収める」という点ではやや不安がある。
また、3バックも決して盤石ではない。
重鎮オサマ・ハウサウィ(写真)はともかく、他のムハンマド・ジャフファリやアブドゥラー・アル・ハーフィズらが国内トップレベルかといえば疑問がある。
浦和レッズのボールが繋がり外から揺さぶることが出来れば、間違いなくどこかで崩れてくるはずだ。
両者の構成とシステムを考えた場合、両者ともに強みとして考えられるのは中盤だろう。そこが機能しなければなかなか本領を発揮できないチームだけに、「どちらが主導権を取るのか」が試合のカギになりそうだ。
『DAZN』で経済規模が拡大したJリーグにとって、必要なのは国際タイトルである。
実力でクラブワールドカップに出場し、そこで活躍を見せられれば、日本サッカー界全体にとっても大きな利益になるはず。
浦和の健闘を期待したい。