2002 ナイキ マーキュリアル ヴェイパー: トラックからピッチへ
The genesis: マーキュリアルのアイディアは、ピッチ向けの陸上スパイクを作ると言うところから生まれましたが、マーキュリアル ヴェイパーは、90分間のダッシュと、スピードのあるプレイヤーのために完璧な接地感を提供することを念頭に作られました。
The tech: 余計な重さを取り除くため、接着剤から縫製用の糸まで全ての重さを計りました。新しい、足の骨格に合わせて作られた足型は、足に自然に馴染んでプレッシャーを抑え、プレイヤーの足をスパイクに近づけました。この革新的なフィットにより軽量化を計り、快適さを高め、さらにマーキュリアルのDNAが導くとおり、スピードを高めました。アメリカ人スター選手の(2003年と2004年にアメリカ女子チームを勝利に導いた)ミア・ハムやブランディ・チャステインもマーキュリアル ヴェイパーを着用しました。彼女たちの意見が元になり、女性の足に合わせて作られた2003 ナイキウイメンズ マーキュリアルヴェイパーが生まれました。
The look: スピードが全て:当時最速の自動車をインスピレーションにした形。
2004 ナイキ マーキュリアル ヴェイパー II: 新星誕生
The genesis: 完璧な接地感を生み出すために快適さを高めることが求められました。
The tech: フィットの改良には、ヒールタブを大きくして足首周りのクッション性を高めることも含まれました。
The look: チームレッド・エディションでは、大胆な色合いがマーキュリアル ヴェイパーにふさわしいことを伝えつつ、それでもロナウドのシグネチャーに使われたゴールドとブラックのマーキュリアル ヴェイパー II R9が一番人々の心に残るものとなりました。この大胆なデザインにふさわしく、当時頭角を表しつつあったクリスティアーノ・ロナウドの足元でこのスパイクが輝き、その伝統もスムーズに受け継がれていきました。
2006 ナイキ マーキュリアル ヴェイパー III: 足馴染み
The genesis: マーキュリアル ヴェイパー IIIで重要視した点は、試合中続く快適さを維持させながら、足とスパイクとの距離を縮めること。
The tech: 足の形によく馴染む帝人®のマイクロファイバーがアッパーに用いられました。足の形によく馴染むヒールカップは素材を露出させたままで使いつつ、クッション材をこれまでよりも増やして使い、骨格に合わせて曲線的に作ったスピードラスト(足型)と連動してフィット性を高めたのに加えて、カーボンファイバーのヒールラップがヒールストライクの衝撃を分散させました。2分割のプレートにスタッドを直接射出成型して、多方向への移動や加速の時のトラクションを確保しました。
The look: クリスティアーノ・ロナウドは大胆なカクタス・カラーを着用しました。一方、ブラジルのロナウドは限定版のマーキュリアル ヴェイパー III R9で大会得点記録を記念し、(2007年発売の)10周年記念版ではマーキュリアルとスピードの10年の歴史を振り返りました。これは、カーボンファイバーを用いたマーキュリアル ヴェイパー IIIに、オリジナルのマーキュリアルの特徴的な彩りを配したものになっています。