周知のとおり、韓国では成人男性に対して一定期間の兵役義務を課している。

スポーツ選手の場合、アジア大会や五輪でメダルを獲得すれば免除になるが、それ以外は基本的に全員が満29歳になるまでに約2年間の義務を果たす必要がある。

その際、もちろんサッカー選手は国内外のクラブでプレーすることはできないが、例外もある。韓国警察庁や軍隊のチームでのプレーだ。

牙山ムグンファは韓国警察庁のチームで、兵役期間中のサッカー選手しかプレーすることができないという特徴を持つ。チーム全員が韓国人であるのはもちろんのこと、選手全員が兵役中ということになる。

牙山ムグンファは「安山警察FC」や「安山ムグンファ」と呼ばれていたが、本拠地移転により現在のチーム名となった。

2016シーズンは2部相当の「Kリーグ・チャレンジ」で優勝を果たすも、Kリーグのレギュレーションにより昇格の資格を持っておらず、現在も2部に在籍している。

ちなみに、牙山は忠清南道の北部に位置する都市であり、「あさん」と読む。ムグンファは韓国語で落葉樹の一種であるムクゲを意味するが、これは韓国の国花である。

チュ・セジョンは1990年10月30日生まれの30歳。

昨シーズンまではFCソウルでプレーしていたが、今季から兵役義務が始まり、それと同時に牙山ムグンファへと加入した。

2015年のデビュー以降、A代表に定着することはできなかったが、昨年末に行われたEAFF E-1選手権決勝大会で2試合に出場すると、今季も好パフォーマンスを続け今回ワールドカップに向けた候補メンバー入りを果たした。