ピッチリポーターとしての感謝
2017年6月4日 J1第14節 vsアルビレックス新潟
キンチョウスタジアムは、ピッチリポーターとして、充実した仕事をさせてくれるスタジアムでもありました。
ピッチやベンチとの距離がとても近かったので、選手同士の声、ベンチから選手たちへの声、監督の表情などが、とても拾いやすかったからです。
なかでも印象に残っているのが、2017年の新潟戦。
前半なかなかゴールが奪えずに0-0で迎えた後半。柿谷選手のPKで先制点を奪うと、流れは一気にセレッソへ。セットプレーから追加点を取り、73分に2-0となった時、ユン・ジョンファン監督が柿谷選手を呼んだのですが、「なにを伝えるんだろう」と近寄ると、監督は「もう1点取りに行こう」と声を掛けていたんです。
「もう守り切るのかな…」と思っていた矢先に送られた具体的な指示、私はすぐにリポートを入れました。
すると、その指示通り、それから2つのゴールを重ねて結果は4-0の圧勝。
リポート通りの試合展開になり、私も心の中でガッツポーズ!(笑)
それまでもいろんな声や表情を伝えてきましたが、私の中で最も嬉しい瞬間の一つになったことを覚えています。
「ピッチにいるからこそ伝えられる情報を」と日々取り組む中で、たくさんの声や表情を掴むことができるキンチョウスタジアムは、ピッチリポーターとしても感謝しきれないスタジアムでした。