日本企業の一員として水戸へ

――フランサさん!今日はなぜ、ケーズデンキスタジアム水戸に現れたんでしょうか?

私は今、日本のFootbank(フットバンク)という企業に所属しています。

FootbankはJリーグの水戸ホーリーホックと業務提携を結んでいて、J1昇格だけでなくその先を見据えた、「素晴らしいクラブにするため」の取り組みをクラブと行っています。その過程を知るため2年間一緒に仕事をさせていただいていて、今回はFootbankの一員として水戸の最終戦に来場し観戦しました。

今日の試合は、あと1ゴール。1得点するかあるいは一つ上の山形が1失点をするか、本当にギリギリのところで水戸は6位を逃しました。

ただ原点に帰ってみれば、水戸ホーリーホックは茨城県という今年10月にも魅力度ランキングが7年連続最下位となった地域をホームにしています。しかも、同じ県内にはご存知のようにアジアチャンピオンの鹿島アントラーズという偉大なクラブもあります。

そういった中で今日はこのような、ドラマチックな展開を最後までできました。もちろん6位以内に入ってJ1参入プレーオフへ進出することをイメージしていましたが、現在の状況に関してはクラブにとって非常にポジティブだととらえています。

※山形が町田に逆転され、あと1点!となると、チャント『ロンバルディア』の大合唱と手拍子でスタジアムはもの凄い雰囲気に(動画07:57~)。「水戸を愛する俺らの 声が聞こえているだろ さあ前を向いて闘え アレアレアレアレ」

――選手としてJリーグでプレーしていた頃と比べて、水戸のチームやサポーターを見てどういうことを感じましたか?

柏レイソルがJ2にいた時に水戸との試合を経験しています。クラブ自体の印象としては、当時今日のようなプレッシャーを水戸から感じることは一切なかったので、選手目線としてチームのレベルは圧倒的に上がっているなと。

サポーターに関しては、ここ数試合の水戸の試合を見ていると「昇格するのではないか」ということを期待してスタジアムへ足を運んでいると感じます。

たとえば自分が柏でプレーしていた時は、昇格する、勝つということが当たり前で、サポーターもそれを期待してたくさんの人が来場していました。

今日の水戸も同様で、昇格することを期待させるチームに変わってきていることが以前と比べた時の一番の違いだと肌で感じています。