パリ・サン=ジェルマンストアのある渋谷パルコ3Fはストリートがテーマになっていて向かいには実験的な洋服が興味をそそる『アンリアレイジ』、近くに『UN3D』などが並ぶ。ストリートとはいっても、いわゆるスケーター、ヒップホップ、スポーツといったファッションだけでなく全体的にモード、デザイナー色が強いファッションが並んでいる。
このように、渋谷パルコはフロアごとに「メンズファッション」「コスメ」などという分類ではなくテイストで階層が分けられている。例えば、2Fならば「モード」で『Ground Y(ヨウジヤマモトの別ライン)』、『A.P.C』などが、地下1Fは「カオスキッチン」としているが、食虫ができるレストランからディスクユニオンのレコード屋、新宿二丁目でおなじみのCampy Barが入っているなどフロアごとのテーマがあればよい意味でごちゃまぜ感がある。
また、余り直営店を持たないようなブランドが多く入っていた。例えば、代官山にしか直営がない『HATMAKER KIJIMA TAKAYUKI』やレディースのデザイナースブランドで初の直営店となる『CINOH』などがそうだ。このあたりは、堤氏の志の名残を感じてファッションオタクとしては非常に熱い。というのも、リニューアル前の渋谷パルコはコムデギャルソンやUNDERCOVERといったブランドが入っていたものの最先端味が薄れていたと感じていたからだ。ただ、GINZA SIXよろしく高価格帯のブランドが多いので、顧客は中国人などが多いように感じた。インバウンド需要を狙っている可能性もある。
そう考えると世界共通のワードであるサッカー、そして強豪チームのパリ・サン=ジェルマンというのは“万国共通のワード”として重要な立ち位置ではないだろうか?
他にも一番人気の「NINTENDOストア」は朝から入場制限がかかっており、ストアに入るだけで1時間の待ち時間が発生していた。ポケモンやマリオ、スプラトゥーンといったキャラクターたちは世界共通で人々を熱狂させているのだ。