アントニオ・ディ・ナターレ

キャリアの後半に最高のフォームを見せたイタリアのスターは、トーニだけではない。ディ・ナターレは209ゴールというセリエA史上最多得点者でありながら、非常に遅咲きで、タイトルに恵まれなかった選手だ。

彼のキャリアの初期はエンポリからのローンで下部リーグを渡り歩くものだった。初めてトップチームに残れたとき、すでに23歳となっていた。しかし2001-02シーズンにはセリエBで18ゴールを奪取する。

2004年にはウディネーゼに引き抜かれたが、その時は27歳。初年度には11ゴールしか奪えず、その決定力が開花したのは30代になってからであった。

そして35歳になってなお、セリエAで最も信頼できるゴールスコアラーであった。37歳でも14ゴールを決めるなどパフォーマンスは全く落ちることなく、信じられないプレーを見せ続けた。