ジャック・ハリソン

先のリヴァプール戦で見事なゴールを決めたこの男のキャリアは、非常に珍しいものである。

リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身でありながら、アメリカの大学サッカーでのキャリアを持ったプレーヤーでもあり、MLSのニューヨーク・シティにドラフト入団してプロデビューを飾っている。

シティ・グループのコネクションもあり、2018年にマンチェスター・シティへ移籍。現在もリーズにはローン加入中であるが、その才能は昨季のリーズにおいてブレイクアウトした。

左右両足を器用に操れ、両サイドからダイアゴナルに切り込み、自らで決めることも周囲を使うことも上手いアタッキングパターンの豊富さ、時に潤滑油となりまた時には水の運び手ともなれるインテリジェントな引き出しの多さが特徴と言えよう。

このモダンなマルチローラーの出来が、混戦必至のプレミアリーグにおける最後の違いとなり、リーグテーブルのポジションに直結することを私は予感している。

勿論、ヴァレンシアから獲得したロドリゴ・モレノもギャップを生むことが期待されるが、ここではアイデアに満ちた小柄なイングランド人アタッカーを私は推したい。