――バングラデシュ、あるいは東南アジアでのプレーを考えている日本人選手にアドバイスというか事前に伝えておきたいことがあれば教えてください。

初めて海外(アジア)に出る選手には、ライバルは外国人だということをしっかり認識しておいて欲しいです。

バングラデシュだとピッチもデコボコです、周りのレベルが下がれば下がるほど自分で何とかしないといけない状況が増えてきます。思ったようなサポートや動き出し、パスは来ません。後ろから190cmのアフリカ人が突っ込んできます。それを何とかするのが助っ人です。

ピッチ外でのトラブルや不満を言いたくなる状況は、多々あります。それでも選手として認められれば成り上がることができる世界です。死ぬ気で契約を取りにきている外国人選手たちと外国人枠を争う、戦うんだ!という気持ちが一番大事です。

あと、日本から出るとその国の人たちは、あなたのことを日本人の代表として見ます。日本人代表である意識を持って行動することが大事です。

バングラデシュで実現したい「未来」

――加藤選手は1月8日、クラウドファンディングを行うことを発表しました。具体的にどういった内容ですか?

僕が所属するムクティジョダは建国に関係する伝統チームです。今季がこのチーム2シーズン目で、キャプテンとして呼ばれ、僕の集大成だという思いでやってきた矢先、金銭問題からチーム解散の危機に陥り、何とかしよう、できることはやれるだけやろうと思い、選手の身ですがスポンサー集めを始めました。

3、4ヶ月はプレーできる額を集めることができましたが、まだ足りません。そこで、日本の皆様からも支援を頂き、日本とバングラデシュを繋ぐ架け橋のような活動になればとても嬉しいなという思いで、クラウドファンディングを開始しました。

――コロナ禍のためJリーグでもクラファンを実施しているクラブが少なくありません。その中で「バングラデシュのクラブのためにお金を出してもらう」ことはより大きなハードルがあると感じられます。加藤選手の今回のクラファンに懸ける想いをぜひ聞かせてください!

おっしゃる通りで、皆様にとって縁もゆかりもないバングラデシュと思われるかもしれません。

ですが、僕はこの国にとても魅力を感じています。日本よりも人口が多く若い世代も多い、勢いが物凄いんです。まだ見ぬ原石だらけなんです。そして、このクラファン成功は、バングラデシュサッカーを変える1つの鍵になると思っています。

日本がバングラデシュの伝統チームを救い、日本とバングラデシュをサッカーで繋ぎ、交流が生まれ、バングラデシュサッカーが発展し、それがまた日本サッカーを発展させることになると信じています!

よろしくお願い致します!!

1月8日にスタートしたクラウドファンディング。

「サッカーを通じて、新日国バングラデシュとの架け橋を!」という加藤の想いは、上記ツイート内のクラファンページに動画と共に詳しく書かれている。少しでも気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

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