「ジャイアントキリング」で終わらせないストーリー

――話をチームのことに戻しましょう。瀧原監督が仰るように、リーグ戦は続いていきますし、7月7日には天皇杯三回戦でヴェルスパ大分との試合が待っていますね。

ヴェルスパ大分は昨年JFLで優勝したチームですし、自分たちが目指すリーグでもあります。Jリーグよりも身近な場所です。ここはしっかり結果を出さなければいけない。「まずは自分たちとの戦いだから」と今日も伝えています。

――広島戦は自分たちの目指しているものが出せましたか?

やろうとしていたものが出せたところもありますが、思い通り行かないことの方が多かったと思います。

ただ、そこを選手自身がコミュニケーションをとりながら耐え続け、さらにゲームの流れを考えてプレーしたところは、間違いなく今後に繋がるポイントでした。

――最後に今年の目標を教えてください。

まず、自分たちの目標はJFL昇格です。何年も達成できていないので、それに向けて関西サッカーリーグを優勝して、地域決勝で勝つ。今年はJFL下位との入替戦もありますが、そこまで勝ち取ってこそ「今年結果を出した」と言えます。それを達成したいと考えています。

先ほども申し上げた通り、だからといって天皇杯に意識を向けていないわけではありません。目の前の1試合、目の前の公式戦を一つずつ勝っていくということが重要です。

天皇杯で一つでも先に進み、「おこしやす京都AC」という名前をさらに全国に広げたいと思います。そのことが、自分たちを支えてくださっている株主さん、スポンサーさん、地域の方々、サポーターの方々への恩返しに繋がります。だからこそ一つずつ結果にこだわってやっていきたいです。

――ありがとうございました!JFL昇格、そして天皇杯3回戦突破を期待しています。

「ジャイアントキリング」で全国に名を知られることになった「おこしやす京都AC」。だからといって、まだ何も成し遂げてはいない。関西サッカーリーグでは前半戦を終えて2位となっており、ここから続く試合が非常に重要なものとなる。

そして天皇杯では7月7日(水)の19時からJFLのヴェルスパ大分と対戦する予定だ。ここから先の相手は全て上位カテゴリーとなる。おこしやす京都ACの勢いはどこまで続くのか、注目してほしい。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手