セルヒオ・ブスケツ
クラブ:バルセロナ
過去10年間、バルセロナの中盤がどれだけ支配的なものだったか。アンドレス・イニエスタとチャビ・エルナンデスがよく話題に上がるものの、セルヒオ・ブスケツこそが中心人物であったともいえる。その空間認識能力、プレッシャーを受けても落ち着きを保つメンタル、袋小路を巧みに避ける技術的才能。
世界で最も優れた守備的MFとして評価された彼は、それを10年以上保ってきた。しかしながら、33歳になった彼はもはやかつてのような選手ではなくなっている。誤解がないようにいえば、今も素晴らしい選手であるが、昔ほどのパフォーマンスではない。
この数年間着実に彼の力は衰えてきている。それも当然だ。これまで出場した試合数を考えれば、肉体に限界が訪れていてもおかしくない。彼が昔のレベルに戻ることは難しいだろうし、今のプレーをじっくり楽しみたいところだ。