勢いを持ってプレーオフを勝ち抜け!
今季のリーグ戦を4位で終え、見事J1参入プレーオフ進出を決めたロアッソ熊本。1回戦の相手は5位・大分トリニータに決まり、10月30日、熊本の本拠地・えがお健康スタジアムでの“決戦”に臨む。
3年ぶりに開催されるJ1参入プレーオフは、J2から3位・ファジアーノ岡山、熊本、大分、6位・モンテディオ山形が参戦(J1クラブは原稿執筆時点で未定)。J2クラブ同士で1回戦と2回戦が行われ、その勝者がJ1の16位クラブとの決定戦に臨む。
1回戦と2回戦は「90分で勝敗が決しない場合は、リーグ戦年間順位が上位のクラブを勝者とする」という規定があり、このレギュレーションを意識した試合展開が予想される。
熊本が1回戦で戦う大分は、ポゼッションとカウンターを高次元で使い分ける好チームだ。年間順位で上回る熊本としては、引き分けでも2回戦へ進出できるだけに、その優位性を活かした試合運びが求められる。
今季リーグ戦は1勝1敗の五分であり、一発勝負も相まって緊張感あふれる試合となりそうだ。経験値で勝るアウェイチームを相手に、受け身にならず積極的に振る舞えるかがカギを握る。
2回戦に進出した場合は、岡山または山形の勝者と対戦する。どちらが勝ち上がるかによって、ゲームプランは異なるものとなるだろう。対岡山では引き分け以下で敗退が決まってしまい、対山形では引き分けでもオーケーとなる。
手堅い試合運びが売りの岡山、目下勢いのある山形。どちらもタフな相手であることは間違いない。
特に山形は前回のプレーオフでも6位から参戦し、1回戦を突破。2回戦で敗れ決定戦進出を果たせなかった雪辱を期す。大逆転でプレーオフ進出を決めた勢いは不気味なだけに、対戦時は持ち味のアグレッシブさと地の利を生かして勢いよく試合に入りたいところだ。
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決定戦を含め総じて堅い試合展開が予想されるJ1参入プレーオフを制するには、レギュレーションを意識しつつも、いかに普段通り戦えるかが重要となる。
クラブ史上初となるプレーオフで勇敢に、勢いを持って戦い抜くことができれば、ロアッソ熊本が歴史の新たな扉を開くことになるかもしれない。