ライバル関係

FC大阪は大阪府のクラブということでガンバ大阪やセレッソ大阪との関係が想像でき、またティアモ枚方との試合も「河内ダービー」と呼ばれるが、それほど激しい対立はない。

最もライバルとして挙げられるのは、近隣の県で戦っている奈良クラブだ。

この両クラブは関西サッカーリーグからJFLに昇格したタイミングも、そしてJFLからJリーグに昇格したタイミングも同じである。

しかも関西サッカーリーグも、全国地域リーグ決勝大会も、JFLも、奈良クラブが1位、FC大阪が2位という関係であった。

FC大阪と奈良クラブの試合は「阪奈ダービー」、あるいは奈良と大阪の間にある山岳をモチーフにした「生駒山ダービー」と呼ばれており、両クラブにとって最も大事な試合となる。

注目選手

FC大阪のアグレッシブな戦術を実現している選手といえるのが、ウイングでプレーする久保吏久斗だ。

京都産業大学から2019年にMIOびわこ滋賀へ加入し、そして2021年からFC大阪に移籍。165cmと小柄な体格ながら、圧倒的な運動量と爆発的な加速、そして闘争心溢れるプレーでゴールに迫る。

2022年はシーズンで2得点ながらもチーム全体に与える影響力は非常に大きく、JFLのベストイレブンに選ばれている。

また、関西2部に所属していた2012年からずっとFC大阪に所属し続けているDF岩本知幸もユニークな存在。チームを知り尽くした33歳のベテランCBだ。

さらに、かつてJリーグで「引退」した経験を持つ齋藤隆成も面白い選手だ。京都サンガFCや水戸ホーリーホックなどでプレーし、2018年に藤枝MYFCで現役を離れた。

しかしその後大阪府リーグのルート11に所属し、2019年夏にFC大阪で現役復帰。それから4年半で再びJリーグの舞台に戻ってきたという変わり種のサイドバックである。

そして、メディアで大きな話題を集めているのが選手兼通訳兼アシスタントコーチという3刀流でチームに所属する村木伸二。なんと今年50歳になる年齢だ。

南米でサッカーをしていた経験を生かして外国人選手をサポートする一方、トレーニングではともに汗を流す。もし今季Jリーグに出場できれば、三浦知良に次ぐ最年長記録となるのだ。

J3の開幕戦

そんなFC大阪のJ3リーグ開幕戦は3月4日、鹿児島ユナイテッドFCとのアウェイゲームとなる。

花園ラグビー場第1グラウンドで戦う初のホームゲームは、3月18日(土)の14時から、いわてグルージャ盛岡との試合でキックオフだ。

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新たにJリーグに加わったチームがどのような戦いを見せるのか、サッカーファンが大きな関心を寄せているはずだ。

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