そして、大きな注目を集めているのが、岩瀬健ヘッドコーチによるTwitterでのトレーニング映像の公開である。
【Oita Trinita:Training】
・Possession:3チーム
・8vs4(7vs7vs7+1F)
・2タッチ以内
・パス5本:Change OK
・幅20m×縦17m:2box
■守備プレッシャーを外して逆へ。パスを受ける前は『左/右/中/斜め/奥』の関係を保てるように。パスを配る時には『1タッチ+遠く』から"最適なパスルート"を選べるように。 pic.twitter.com/C9EAvlYOjC
— Ken Iwase|岩瀬 健 (@k_iwase) June 22, 2023
映像だけでも十分貴重なのだが、特筆すべきはトレーニングの狙いを映像内およびツイート内で解説していることだ。トレーニングの一部や「イングランド式シュート練習」の模様をYouTubeで公開するクラブはあるものの、戦術的意図を説明した動画の公開は異例だろう。対戦相手に手の内を明かしてしまう恐れもあり、映像公開に伴うリスクを考えれば、そう簡単に踏み切れるモノではないはずだ。
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ピッチ内では魅力的なポゼッションスタイルを展開し、ピッチ外では「解説付きトレーニング映像の公開」などサッカーの楽しさを多方面から発信して集客につなげる。地方クラブのお手本とも言える様々な取り組みとともに、豊富な引き出しを持つ下平隆宏監督および岩瀬ヘッドコーチの戦術アプローチを引き続き注視したい。