4位:バート・トラウトマン
マンチェスター・シティ所属:1949~1964
国籍:ドイツ
バート・トラウトマンの物語はまるで現実とは思えないものだ。第二次世界大戦中にナチス・ドイツの空挺部隊として戦った彼は、イギリスに捕らえられて捕虜となった。釈放されたあとは帰国することなくイギリスのアマチュアリーグでサッカーをプレーし始めた。
1949年にはマンチェスター・シティと契約するが、もちろんかつての敵国の人物ということでファンからの抗議活動が起こった。しかしトラウトマンはピッチ内でのプレーと態度によってそれを黙らせ、アウェイのファンからのブーイングには耳を貸さなかった。
1956年のFAカップ決勝ではなんと首を骨折しながらプレーして優勝に貢献。試合を終えてから3日後にようやくその怪我が判明するという鉄人ぶりを見せていた。