――町田に入って最初の試合でアシストを記録。最初から活躍できていたのでは?
「数字的なところだとそうかもしれないですけど、まだまだできると自分の中で思っていますし、まだやらなきゃいけない、もっともっとというのは正直な僕の直感でもありますね、はい」
――高校時代からの恩師、黒田監督には何か今日は言われた?
「まずは『守備から』と声をかけていただいて。まあいつもそうなんですけど、まずはやっぱり『0でいかないと意味がない。だから守備からしっかりやれよ』と。攻撃のところは『裏に抜けろ』と最近はよく言われています。より高い位置で1対1をしたほうが脅威ですし、ゴールに繋がるのでそこを言われましたね」
――試合後「移籍してきてくれてありがとう」と黒田監督から抱きしめらたりとかはなかった?
「終わった後に監督が横にいたので、『監督、決まりましたね』と言ったら、『いや、長かったよー』と言われました(笑)。『大変だったよ』みたいな。
この前の秋田戦の後も、上田さん(※上田大貴。昨年まで青森山田中学で監督を務め、今年から町田のアシスタントコーチに就任)とかとちょっと喋っていて。監督が…こんなことを言っていいのか分からないですけど、毎日神社へ行くぐらい『もう寝れない』とずっと言っていたと。
僕からしたら『早く昇格を決めて優勝して楽にさせたい』と思いながらプレーしていましたけど、何かここ最近はちょっと監督がかなり表情もプレッシャーを感じているような表情でした。やっぱり焦りも相当あったのかなとは正直…高校3年間一緒にやっていますし、僕はそう感じてました」
――監督も「毎週高校選手権の決勝が来ているようだ」と言っていた。
「本当ですよね。初めての舞台とも言っていたので、それで昇格できるというのはすごいですけどね。
でも僕もホント、移籍の一番の決め手になったのは『黒田監督がいること』でした。正直なところ、こうやって結果に繋がって終わった…とりあえずJ1昇格を決めたのは、黒田監督を信じて良かったなと思います。
高校の時からそうですけど、あの人に僕が裏切られたことは一回もなくて。だからそこの信頼感はなんかやっぱり強くて、どうしても」
――高校時代の監督とプロとしてやる監督で違う?
「良い意味で全く変わらないと思います。やることを徹底させるマネージメント力であったり、選手に伝える言葉であったり。
一つ一つの言葉が本当に選手に多分効くんですよ。ミーティングもそうですけど、青森山田の時から聞いてきた言葉がたまにあります。良い意味で変わらないですし、それが結果に繋がっているのかなと思います」