「三重の象徴となるためのスタイルを」
――レイラック滋賀FCの菊池利三監督が、S級ライセンスの講習で樋口靖洋監督の研修を受けたと仰っていました。覚えていますか?
菊池くんもそうですし、小倉(小倉隆史)や一三(中田一三)もそうですね。多分S級かな。僕の練習の研修で。覚えていますよ。あのへんの連中は(笑)。
――実際に対戦してみてどうでしたか?
夏にコーチから監督に変わってチームをまとめ上げるというのは、すごくよくやったなと思います。しかも滋賀は40人以上選手がいるんでしょう?本当に大変だと思うんですよ。
それを一つのチームとして、そして昇格までギリギリのところまで持ってきたというのは、まさに彼の手腕かなと思います。
――来季のヴィアティン三重にエールを送るとしたら
このクラブが抱える理念、それは本当に素晴らしいものです。自分もそれに共感して就任したわけですから。
その理念をより高めて行って欲しいし、実践していくためには…それは僕の勝手な考えではありますが、見ている人たち、プレーする選手、子どもたち、指導者たち、その象徴になるためにスタイルという部分をしっかり築いてほしい。
それが僕の一番の願いです。その上で昇格を勝ち取るということを願っていますし、その姿を来年以降見せて欲しいですね。
僕はこの2年間、本当に何も残すことはできなかったかもしれないけれども…足跡として引き継いでもらえたら嬉しいと思っています。
本当に、このクラブの発展とJリーグ昇格を願っています。すみません、だらだらと長くなって、勝手な思いだけ喋って(笑)」
JFLで2017年から7シーズンを戦ってきたヴィアティン三重。しかし成績は最高6位で、Jリーグ昇格までは手が届かない状況が続いている。
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樋口靖洋監督が残したサッカーのスタイルは、これからヴィアティン三重をどのように変えていくのか。来季新指揮官を迎えて戦うクラブにはさらなる注目が集まることになるだろう。