「拓実くんが決めてくれるかなと思ったんですけどこぼれてきて。相手のディフェンス陣が下がっているのは分かっていたので、碧がいることは見ていなかったですけど、あそこに落とせば誰かがいるだろうと、信じながら蹴りました」
田中を視界にとらえていたわけではなかったという堂安。
しかし、南野がボレーを放った時点で相手を押し込んだ状態だったため、マイナスのスペースに出せば誰かがいるはず。そういった判断のもとで出されたラストパスだったようだ。
たとえ見えていなくても、何をすればゴールの可能性が高いのか。堂安のクレバーさが感じられる得点シーンでもあった。
先制後は北朝鮮を攻めあぐね、後半にはあわや失点のシーンもあったが、最後は5バックにして難しいゲームをきっちり勝ち切った日本代表。それも田中のゴールがあったからだ。
「やっぱりサッカーはゴールを目指してやることなので、どんな形であれ…それがオウンゴールでも、今日の1点目みたいなものであっても、セットプレーでも。ゴールは正義ですしそれはやっぱり評価するべきだと思います。そこは別に全然ネガティブにとらえていないというか、ゴールを取ったこと自体は僕自身もポジティブにとらえています」
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試合内容に関して反省の弁を語りつつも、1点の重み、そしてそのゴールを自身が掴んだことに対する自信もうかがわせた田中。
26日のアウェイ北朝鮮戦は開催されるかどうかも未定だが、彼の帰還がこれからのチームにプラスの影響を与えることは間違いなさそうだ。