24日に行われたフランス対ドイツの国際親善試合は驚きの展開となった。

同地のキックオフから10秒も経たないうちに電光石火のゴールが決まったのだ。

トニ・クロースがキックオフされたボールを前線につけると、フリーになったフロリアン・ヴィルツがシュートを叩き込んだ。

『Sky』によれば、開始8秒での得点はドイツ代表史上最速記録だそう(フランス側は7秒とも伝えている)。このキックオフは狙い通りだったようだ。 

ドイツ主将のイルカイ・ギュンドアンは「試合前にチャンスはあると話し合っていた。フランスはキックオフ時に高い位置をとり、プレスをかけたがるからね。コーチが指示した通りの動きだった。トニ(・クロース)が完璧にやってくれた。カイ(・ハヴァーツ)がするべき走りをしたことで、フロ(ヴィルツ)の前にスペースができた」と試合後に説明。

また、ジャマール・ムシアラは「メスがキックオフで試してみるべきだと言ったんだ」、ユリアン・ナーゲルスマン監督も「キックオフはプラン通り。あのゴールはほとんどメスのおかげだ。彼があれを思いつき、選手たちとリハーサルをした。ああいうことが結実すれば、喜びは倍増する」と話していた。

メスというのは、38歳のデンマーク人コーチであるメス・ブットゲレイトのこと。2021年にドイツ代表へ引き抜かれた人物で、ナーゲルスマン監督のもとではセットプレーを担当している。

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ただ、ヴィルツは「実際に練習したわけではなく、スクリーン上で確認した。誰も本当の理解はしていなかったと思う」と話しており、理論上のリハーサルをしただけだったようだ。

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