30日に行われた明治安田J1リーグ第5節、川崎フロンターレとFC東京による多摩川クラシコは、ホームの川崎が3-0で勝利した。

「本当に得るものが多かった試合かなと思います」

試合後にそう振り返ったのは、ここまでチーム最多の4ゴールを決めているFC東京の攻撃的MF荒木遼太郎だ。

3-1で勝利した前節のアビスパ福岡戦に続き、トップの位置に入った荒木。いわゆる「ゼロトップ」の形だったが、川崎戦では新システムが機能不全に陥ってしまった。

川崎が4-3-3ではなく4-2-3-1のシステムで中盤を厚くしてきたこともあり、荒木やトップ下の松木玖生は常に川崎の誰かに捕まえられているような状況だった。

「対策してきた相手に対して自分たちがどうやっていくかというのがちょっとできていなかったかなと思います。(松木)玖生と自分のところにあまりボールが入らず、外回しばかりであまりいい攻撃ができませんでした。全体的に相手を動かしながら…もっと速いテンポでボールを動かしながら、自分が空いたところでもらいたかったです」

とはいえ、チャンスがなかったわけではなく、とくに序盤はFC東京が流れを掴みかける時間もあった。荒木は、34分に生まれた脇坂泰斗の先制点が大きかったと語る。

「試合前から先制点を取ったほうがゲーム運びを握るだろうなと思っていました。チャンスがあった時に先制点を決めていれば多分自分たちがペースを握っていたと思いますし、そこの差だったかなと思います」

J1は連戦。FC東京は中3日で浦和レッズをホームへ迎えるため、「連戦なのであまり引きずってもいないですし、切り替えてやりたいと思います」と荒木もすでに次へ向かっている様子だった。

浦和戦の翌日に行われるU-23日本代表のメンバー発表でも注目される22歳は、最後に次戦までの短い時間で修正したい点を尋ねられてこう答えている。

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「失点をしない守備というのは絶対ですけど、今日はサイドに入った時、クロスに対しての中の関わりがちょっと今までと比べてできていませんでした。そこをしっかりやれていたら1点2点入ったシーンも多分あったので、絶対に失点しない守備と中の入りはもう1回みんなでやりたいなと思っています」

FC東京と浦和レッズの一戦は、4月3日(水)19:30から味の素スタジアムで行われる。

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