J1柏レイソル(現16位)は28日、リーグ戦第29節東京ヴェルディ(現10位)戦に向けて柏市日立台で練習を行った。FW細谷真大は2024パリ五輪での成長を実感しながらも、さらなる進化が必要だと語った。

前節サンフレッチェ広島戦は0-2で敗れた柏だが、点差以上の実力差を感じさせられたゲームだった。細谷は「立ち上がりを含めて差は見せつけられました。勝ち切るところだったり、いま自分たちがもっていないものを上位のチームはもっている。そのような相手を倒して、吸収していかないと上位は難しい」と振り返った。

広島戦では細谷に惜しいシーンがあった。ロングパスを左サイドで受けた背番号19は、広島DF荒木隼人に身体を預けて入れ替わることに成功。そのままキーパーとの1対1を迎えたが、惜しくもボールはゴールの右側へと外れていった。

「後半最初の方だったと思います。決めていれば展開的にも読めなかったと思う。今シーズンはそのようなシーンが多いので、自分としても早く改善しなければいけない」と反省を口にしたうえで、「決めていけば、勝点3は近づくと思う。次こそは決めたい」と柏のストライカーは意気込んだ。

ここまで今季リーグ戦3得点の細谷だが、正直にいえば物足りない。柏の背番号19は自身の成長と課題に触れた。

「荒木選手は苦戦していた一人でもありますが、年齢を重ねる中でやれるなというのは感じている。あのシーンも『いける』と思いました。そこは駆け引きもあると思いますけど、フィジカルでも負けなくなってきたのかなと思います。ただあまりコースがなかった中で、股やループの選択肢も増やしていかないと、点を取り続けることは難しい」

また2024パリ五輪では1得点の活躍でチームの準々決勝進出にも貢献した。

「成長を行く前よりも感じている。プレーのところも悪くはないと思っているので、あとはゴール。キープ力もそうですし、行く前よりも身体を張れるなと感じている。そのうえで駆け引きも含めてもっとできると思っています」と上を見据える細谷。自身のゴールでチームを勝たせたい。