今季、44歳の志垣良監督のもとで昇格争いを演じてきた山口だが、リーグ戦で現在4連敗中。順位も4位からプレーオフ圏外の9位へ落としている。
そうした状況の中で、敗れたとはいえJ1強豪と対戦したことの意味合いについて山瀬はこう語った。
「決して今回の試合は格上の相手との経験をしにきたということではなくて、普通に勝ちにきたので、そういう意味では負けたことに少なからずショックや悔しさもあります。
ただもうそれを言っても仕方がありません。実際に力の差があった部分もありましたし、それをどうするかというところですよね。せっかくここまで来て、マリノスと対戦したのにそれを無駄にしたらもったいない。
リーグ戦はあと残り6試合。プレーオフ争いは少し厳しい状況でもあります。ただ、せっかくのこの経験を残り6試合に反映させなければ、今日ここまで来て、たくさんサポーターも来てくださった中でやったことが無駄になってしまう。それだけはしたくないなと思います」
山瀬はこの日が7月17日の天皇杯3回戦JAPANサッカーカレッジ戦以来となる試合出場。リーグ戦では開幕戦こそ終盤に途中出場したものの、以降は怪我でないにもかかわらず出場機会はなく、ベンチから外れることも多い。
「結果というか数字もそうですし、試合に出ている出ていない、ベンチに入れる入れない、そういったものも含め、すべてがプロである結果だと思っているので。そういう意味では結果が出せていないというところは、一個人の選手としては悔しい部分もあります。
でもそれはそれでもう仕方がないので、何ができるのかというところに目線を向けてやっていくだけです。そこのスタンスは変わりません」
リーグ戦も終盤を迎え、1試合1試合の重みがどんどん増している。その中で、1人1人ができることは少ないかもしれないが、各自が次に向けて「いま何ができるのか」の積み重ねが最後に差を生む。
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天皇杯の戦いを終えたレノファ山口にとって、残る目標はJ1昇格のみ。
今週末、29日(日)14時からセービング陸上競技場(下関市営下関陸上競技場)で行われる5位ベガルタ仙台とのホームゲームは、昇格争い生き残りをかけた決戦だ。