今週末の28日(土)、ホームでFC大阪と対戦するFC琉球OKINAWA。
明治安田J3リーグは第29節終了時点で4位以下が談合状態となっており、現在11位のFC琉球と9位のFC大阪の一戦は、J2昇格争い生き残りをかけた大一番となる。
そんなFC琉球に、今季ガンバ大阪から加入したのがDF藤春廣輝。日本代表歴もある35歳はここまで全29試合に先発出場、チームトップの2604分に出場している。
大阪体育大学から2011年にプロ入りしたガンバで昨季まで13年間を過ごした藤春。いくつもタイトルを獲得すると同時に、大舞台でさまざまな経験をしてきた選手でもある。
そこでQolyは、FC琉球の主力として活躍する藤春に単独インタビューを敢行!
インタビュー後編では、ガンバ大阪入団やサイドバックにとっての遠藤保仁、伝説となった2015年CS浦和レッズ戦「丹羽大輝オウンゴール未遂」からの劇的決勝弾、さらにはオーバーエイジとして出場したリオデジャネイロ五輪やコロンビア戦でのオウンゴールなどについて聞いた。
「練習参加なし」で加入を決めたガンバ大阪
――藤春選手は大阪体育大から2011年にガンバ大阪に加入されました。大学の同期には、同じくガンバ入りした川西翔太選手、そしてセレッソ大阪に入った村田和哉選手がいました。行き先などについて話していたりしたのですか?
全くですね。あったかな…。そんなに、あまり喋る感じもなかったですし。
――お互い「ガンバへ行くんだ」「あ、セレッソ行くんだ」みたいな感じでした?
そうですそうです。全然知らなかったので。
――藤春選手がガンバに決めた理由は?
他のチームとかは結構練習参加に呼ばれていて。ガンバは練習なしで…練習に行かなかったんですよ。それでオファーいただいたから行きましたかね(笑)。
――逆に(笑)。
だいたい練習参加に行くんですけど、それなしでオファーをいただけたので。一番早かったのもあったので行きました。
――ガンバ大阪では13年間プレーされました。何人もの監督さんのもとでプレーされましたが、サイドバックへの要求が多かった監督は誰でしたか?
やっぱり長谷川健太さん。
ポジショニングだったり、絞る…長谷川健太さんは結構細かい部分があって。チャレンジ&カバーとよく言われていたんですけど。「センターバックが出たらサイドバックがしっかり絞ってやる」というそういうトレーニングをたくさんやりましたね。
それとサイドバックの場合、オーバーラップをしてもボールが出てこない時もあるじゃないですか。そういう時に「ああ…」みたいな感じになるとよく怒られて、「そんなんなるならもうすぐ戻れ」と結構言われていました。
――プレースタイルの面で影響を受けたとか、この人のもとでやったことでやれることが増えた、幅が広がったみたいな監督さんはいました?
それでいうと、ツネさん(宮本恒靖)ですかね。あの時(2018~2021年)は4バックも3バックもやっていたのでウィングバックもやりました。
ツネさんの時の4バックは結構サイドバックが中へ行ったりしていたので、自分の中でいろいろ成長になる部分があって、今までと違う感覚でやっていましたね。「偽サイドバック」みたいな感じで。ツネさんの時が初めてだったと思います。