韓国のスタジアムと芝生問題

このように、特定のスタジアムが悪いわけではない。他のスタジアムでもピッチコンディションの問題が話題になっているのだ。

同ACLエリートで9月に川崎フロンターレが蔚山HDと戦ったが、会場となった蔚山文殊サッカー競技場も試合後のコメントは「芝」一辺倒であった。

チョン・ソンリョンが「さらに悪くなっている」と芝の状態を指摘すると、鬼木達監督も「今日のようなピッチで選手が本来持っているパフォーマンスを応援してくれている両チームのサポーターに見せることができたのかというと、難しいゲームだったと思います」とコメント。ホームチームである蔚山を率いるキム・パンゴン監督すら「もっと良い環境で試合がしたい」という始末なのだ。

『朝鮮日報』は、「韓国の気候が原因」と韓国のスタジアムの芝生事情を解説している。韓国は冬は氷点下まで下がり、夏は暑く湿度があるからだ。

だが、それは日本でも一部の地域で一致する。

同メディアは以下のように指摘する。日本は、サッカーの芝生に対して投資を行っている。芝生の品種改良、芝生を管理する人材の育成など芝生「先進国」であると賞賛する。また、コンサートやライブはスタジアムに頼らなくてもドーム球場やライブ専用の箱があることも大きいだろう。

韓国のソウルワールドカップ競技場は、芝生に対して投資がなされていないとも指摘されている。

民主党のウィ・ソンゴン議員はソウルワールドカップ競技場が今年82億550万ウォン(約9億円)を稼いだが、8月末までの芝生管理に支出した金額は計2億5327万ウォン(約2800万円)しかないとコメントしたのだ。

今や国会議員が芝生問題を調査するほど、韓国サッカーは揺れている。

ソウルワールドカップ競技場ではIUのライブではグラウンドの席は販売しないことを決定した。K-POPのライブが原因ではないとするためだ。2025年以降もその条件でのみライブやコンサートが開かれるという。

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だが、上述の通りK-POPだけが原因でないとしたら、それで本当に改善されるのかは眉唾ものだ。

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