本間至恩

海外移籍:アルビレックス新潟→クルブ・ブルッヘ(2022)

現所属:浦和レッズ

本間至恩は新潟生まれ新潟育ち、中学生の頃からアルビレックス新潟で育った生粋の新潟っ子だ。

高校2年生だった2017年5月にクラブ史上最年少でルヴァンカップに出場。2019年にトップ昇格してからは飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し、「新潟のメッシ」「新潟の至宝」などと呼ばれた。

2022年夏にベルギーの名門クルブ・ブルッヘ電撃移籍しているが、その際には以下のように語っている。

「新潟でプロになって3年半。どんな時も、本当に多くの皆様から後押ししていただきました。皆様と一緒に戦えた3年半はとても幸せで、アルビレックス新潟でプロキャリアをスタートできたことは自分にとって、生涯の誇りです」

ベルギーでは2年間セカンドチーム所属に終わったものの、一昨シーズンのリーグ最終戦では伝説を残している。

勝てば88年ぶりの優勝が決まるユニオン・サン=ジロワーズ相手に残り1分で投入されると、後半アディショナルタイムに無慈悲な同点ゴール。以降“ユニオンキラーの本間”としてその名を轟かせることとなった。

田中亜土夢

海外移籍:アルビレックス新潟→HJKヘルシンキ(2015)

現所属:HJKヘルシンキ(フィンランド)

田中亜土夢も、高校こそ群馬の前橋育英出身だが新潟に生まれ、アルビレックス新潟でデビューした。

いわゆる“調子乗り世代”の有望株で高校時代に特別指定され、2005年にデビュー。翌年正式にプロ入りし、以来2014年まですべてJ1で200試合に出場した。

地元出身で人気も地位も確立していたが、節目の10年目となった2014シーズン終了後、海外移籍を目指してクラブを退団。その後フィンランドのHJKヘルシンキに加入することが発表された。

移籍が決まった際、田中は「雪が降り、海があり、人の心にあたたかさがあるこの街は、新潟と似ているような気がして親近感が湧いています」とコメント。

雪国の地は彼の肌に合ったようで、その後セレッソ大阪でのプレーを経て37歳になった現在も再びHJKでプレーしている。