浅野拓磨
アーセナルでの記録:0試合0得点(2016-19)
現在の所属:マジョルカ(スペイン)
今やドイツキラーとして名を轟かせる浅野も、ヨーロッパで最初に契約したチームはアーセナルだった。
サンフレッチェ広島で頭角を現した彼は、リオ五輪予選にあたる2016年AFC U-23選手権の決勝・韓国戦で2ゴールを決め世界的な注目を浴びることに。
その後ドイツのチームへ移籍することが内定していたが、正式なサインを控えた前日の夜にアーセナルからオファーが届いた。
ドイツとの話もあり、翌日15時までに回答する必要があった。しかし浅野は出場機会などを考えて迷い、当日の練習中にもまだ決めかねていたという。
そこで当時の森保一監督に相談すると、「いちファンとしては拓磨がアーセナルのスタジアムでプレーしている姿を見たいけどね」とボソっと言われ、この一言で決心がついたようだ。
ただロンドン五輪の開催期間中に英国の労働許可が下りないことが判明。すぐにローンへ出され、アーセナルのユニフォームを着てプレーすることはできなかった。
大野忍
アーセナルでの記録:20試合3得点(2014)
現在の所属:引退(INAC神戸レオネッサのコーチ)
2011年ワールドカップ優勝メンバーで、長く女子サッカー界を牽引してきたレジェンド中のレジェンド。
彼女は日本女子サッカーリーグの歴代最多得点記録保持者であり、キャリアのほとんどを日本でプレーしているが短期間ながら海外でのプレー経験もある。
一度目が当時の世界最強クラブであるフランスのリヨン。ただ「すごく悔しい思いをした」と語っており、チームに合わず契約を1年残して半年で退団することに。
二度目の海外挑戦となったアーセナルでは成功を誓っていたが、カップ戦などで3得点を記録したもののリーグでは10試合0得点に終わり、1シーズンで退団している。
ちなみに男子の試合を観戦することもあり、「(アレクシス・)サンチェスのプレーが印象的でした」と話していた。
近賀ゆかり
アーセナルでの記録:22試合1得点(2014)
現在の所属:サンフレッチェ広島レジーナ(日本)
2011年ワールドカップ優勝メンバーであり、なでしこジャパンで100試合5得点を記録した女子サッカー界のレジェンド。
日テレ・ベレーザ時代にリーグ4連覇、2011~13年に在籍したINAC神戸でもリーグ3連覇を達成していた国内最強の右サイドバックは、2014年、大野忍とともにアーセナルへ移籍。29歳での海外初挑戦だった。
アーセナルではセンターバックや守備的MFなど慣れないポジションを任され戸惑った。
それでも2014年6月1日に行われたFA女子カップ決勝では後半16分に追加点となるゴールを決め、アーセナルの2年連続13度目の優勝に貢献している。
その後オーストラリアと中国のクラブを行き来し、40歳になった現在はサンフレッチェ広島レジーナでプレーしている。