美藤倫(ガンバ大阪)
覚醒を予感させた2024シーズン。純粋無垢な走力を土台にBOX TO BOXの選手として成り上がっていくと思います。
球際の強さとそこに到達するための予測、そして奪ってから前に出ていく推進力が特徴の選手ですが、さらにフリーランと組み立てに関わることができる賢さを手にした「キッカケとなるシーズン」でした。
天皇杯の広島戦で見せたパフォーマンスが彼のポテンシャルを大いに表していると思います。必ずガンバ大阪の柱として成長し、本格ブレイクを果たすと思います。美藤倫にも注目です。
北野颯太(セレッソ大阪)
言わずとしれたセレッソ大阪の未来です。パス、ドリブル、シュートとアタッカーとして必要なものを高次元のレベルで兼ね備えながら、狭いところでボールを難なく引き取り扱える確かな技術を持ち合わせています。
これまではなかなか適性ポジションを見つけることができませんでしたが、昨シーズンにインサイドハーフ(以下IH)を経験し、セカンドストライカーとしての能力を遺憾なく発揮しました。
IHを経験したことにより、組み立てに加わるタイミングや出口を作り出すプレー、そしてストライカーのサポートと周囲と関わるプレーが一気に向上しました。
4231を使うと思われるアーサー・パパス新監督の下、トップ下でその能力を発揮して本格ブレイクを果たすと思います。
中島洋太朗(サンフレッチェ広島)
広島の未来。いや、日本の未来です。もはや彼も僕が挙げるまでもなく注目されていると思いますが、やはり彼のプレーに改めて注目して欲しいと思い選ばせていただきました。
そのプレーで観客を唸らせ、頭を抱えさせる事のできる稀有な選手です。相手のベクトルを合わせて折ることができ、更にそこから繰り出せるスルーパスは一級品。
2024シーズンは試合に絡める時間を徐々に増やしていき、勝負のパスを出すのか、シンプルにはたいて組み立てを重視するのか、この辺りの判断が良くなっていきました。
2025シーズンもチーム内の競争は激化していますが、出れば「必ず魅せてくれる」ファンタジスタです。表に出しませんが、静かなる闘志を確かに秘めた若き至宝。彼のプレーに魅了されたいです。