旧ソビエト構成国への期待も

サリチェフのような旧ソビエト連邦構成国からのGK獲得も十分に考えられる。近年のKリーグでは、元ジョージア代表MFヴァレリ・カザイシュビリ(中国1部山東泰山)や同代表FWベカ・ミケルタゼ(J2モンテディオ山形)を筆頭にジョージア人選手の活躍が目立つ。

コーカサス山脈の南麓にあるワインの名産地は、能力に長けたGKを産出している。

スペインの名門バレンシアで頭角を現し、今季リヴァプールへステップアップした期限付き移籍中のバレンシアGKギオルギ・ママルダシュヴィリをはじめ、同国代表で78出場と6番目に出場数が多いGKギオルギ・ロリア(キプロス1部オモニア・アラディッポウ)、5大リーグクラブで初めて守護神を務めたジョージア1部FCイベリアGKギオルギ・マカリーゼが名を連ねる。

バレンシアで守護神を務めるギオルギ・ママルダシュヴィリ

昨季は蔚山HD FC(Kリーグ1)のジョージア代表MFギオルギ・アラビーゼが攻撃の軸として活躍し、チームのリーグ優勝に貢献した。

ジョージア人選手以外にも、FWスタニスラフ・イルチェンコ(ロシア、Kリーグ2水原三星)や大田ハナシチズンにはアゼルバイジャン代表DFアントン・クリボチュク、ラトビア代表FWブラディスラフス・グトコフスキスが所属するなど、旧ソ連圏出身の選手たちが数多く活躍している。

現在、サリチェフがKリーグ2の天安(チョナン)シティFC(Kリーグ2)でGKコーチを務めており、同氏がロシアやその周辺国出身の守護神との橋渡し役となる役割も期待できる。

2月15日に開幕を迎えるKリーグ1。昨年12月には早ければ来季から外国籍GKの登録が解禁されると報じられたが、開幕まで1カ月を切ったこのタイミングで新たに選手登録制度を変更する可能性は低く、2026シーズン以降の導入が現実的だ。

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かつて元日本代表GK川口能活氏が「チャンスがあればKリーグでプレーしてみたい」と話していた。近い将来、日本人GKのKリーグでのプレーが実現するかもしれない。

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