J1連覇に貢献した守備の要
山川哲史
返り咲いたクラブ:ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸のトップ昇格という選択肢もある中で、筑波大進学を選んだ山川の選択は正解だったと思える。筑波大では大学屈指のセンターバックとして活躍し、同期の三笘薫との1対1練習で守備を磨き抜いた。
2020年に神戸へ帰還すると、不慣れな右サイドバックをこなす時期もあったが、順応していった。2023年には本職のセンターバックとしてチームの屋台骨となり、J1連覇に大きく貢献した。そして今季からクラブレジェンドの北本久仁衛さんや元ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンが身に着けた背番号4を背負って戦う。
川崎の大卒経由の源流を作ったテクニシャン
脇坂泰斗
返り咲いたクラブ:川崎フロンターレ
脇坂以前から大卒経由でのアカデミー出身選手はいたが、現在の川崎の大卒帰還の潮流は背番号14の存在が大きい。川崎アカデミー卒団後に阪南大へ進学すると、類まれな攻撃センスで1年次から出場機会を勝ち取り、3年次には全日本大学選抜にも選出。大学卒業後は古巣へ加入した。
三笘!長友!日本代表、W杯に出場した「大学サッカー経験者」最強ベストイレブン
緩急と技術を生かしたはがすドリブルの切れ味は抜群であり、優れたパスセンスも合わせて黄金期の川崎を支え続けた。Jリーグベストイレブンに3度輝いた脇坂の活躍もあり、後を追うように三笘が続きアカデミーの後輩たちが続々と大学を経由して川崎へと返り咲いた。