日本代表が出場を決めた2026年のワールドカップ。ヨーロッパではようやく予選が始まったところだ。
FIFAランク196位のジブラルタル代表は、22日に行われたモンテネグロとの欧州予選初戦に1-3で敗れた。
ジブラルタルは、イベリア半島にある英国の海外領土。そのジブラルタル代表を率いるのは、39歳のスコット・ワイズマン監督。かつてジブラルタル代表としてプレーした元ディフェンダーだ。
UEFA加盟国のなかで最も領土が小さいジブラルタルがUEFAに加盟したのは2013年のこと。ワイズマンはジブラルタル代表の“初めての試合”にも出場している。
その彼はサッカー界でもレアな存在になっている。2023年からジブラルタル女子代表の監督を務めており、今年3月に男子代表の暫定監督に指名されたことで、男女代表の兼任監督になったのだ。
『BBC』によれば、ワイズマン監督はこのチャレンジを楽しんでいるという。
「素晴らしいことさ。ひとつだけでも特権なのに、2つをこなす機会を与えられるなんて、本当に光栄。
イングランドで毎日働いているコーチと変わらない。土曜と火曜に試合があることもあるし、スタッフやコーチの準備も大変さ。
2つの異なるスケジュールの代表チームであることを除けば、違いはない。
(妻は)僕が引退した後、もう少し『自分の時間』が欲しいと思っていた。幸いなことに、彼女はとても理解のある人さ」
多忙ながら、理解ある妻に感謝しているようだ。
ジブラルタル女子代表のFIFAランキングは185位ながら、ワイズマン監督は「女子の進歩は素晴らしい」と話していたとのこと。