男子日本代表は22日、千葉市美浜区内の高円宮記念JFA夢フィールドでFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第8節サウジアラビア代表戦(25日午後7時35分、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを行った。

ここまで6勝1分けのサムライブルーは20日、バーレーン代表に2-0で勝利し、日本代表史上最速でW杯出場を決めた。初日となったこの日は24選手が全体練習に参加。バーレーン戦でチームの完封勝利に貢献したDF板倉滉(ドイツ1部ボルシアMG)が、今後の代表活動について語った。

W杯優勝へ、チーム力の底上げが重要

守備の要として後方からチームを統率してきた板倉はW杯出場権獲得に「ホッとしたのは事実」としながらも、「間違いなく満足している選手はいない。W杯優勝に向けて積み上げが大事と分かっている」と気を引き締めた。

続けて「ここまでなかなかチャンスをつかめていない選手もいるだろうし、そういう選手はエネルギーを持ってトレーニングしていると思う」と定位置確保を狙う選手によるチーム力の底上げを期待した。

日本代表の全体練習で汗を流す板倉

激化するポジション争いに備え、身体のケアも大切だ。

同選手はW杯2022カタール大会前の同年9月に左ひざ内側側副じん帯部分断裂の重傷を負い、一時は大会出場も危ぶまれた。

「ここ1年、ケガなくやれていることが一ついいことかなと。普段から自分にフォーカスしながらやれていますし、ここからの1年もケガをしないことが大事」

全体練習では終始笑顔を見せ、チームを盛り上げていた板倉

今後、日本代表の3バックシステムを手堅く対策してくる相手との対戦が予想される。

そのような相手に対し、「自分たちも4バックのオプションも持ちながら、それができるメンバーが揃っている。試合の中でも変える必要があると思うし、試合をやっているのは選手たちなので、中(出場している選手たち)で臨機応変に対応しないといけない。そこはもっと、もっと上げていかなくてはいけないと思う」と相手の出方や試合状況に応じてシステムを柔軟に変えて戦う能力を培っていく必要性を訴えた。

先を見据える板倉だが、まずはサウジアラビア戦に集中している。

「自分たちはホームで(試合が)できるというアドバンテージがある。応援を背に、またしっかり勝てるようにしたいです」

W杯メンバー入りへ、すでにサバイバルは始まっている。

日本代表、2026年W杯で「背番号10」を背負いうる4人

次戦は『最強日本代表』の総合力を見せつけて、勝利でこの代表ウィークを飾りたい。

(取材・文・写真 Ryo)

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