2026年W杯に向けたアジア最終予選で日本と同じグループCを戦っている中国代表。

20日にアウェイでのサウジアラビア戦を戦ったが、0-1で敗れた。

この試合では中国に帰化した元Jリーガーのセルジーニョが初めてベンチ入りしたものの、最後まで起用されず。

2018年から2019年まで鹿島アントラーズでプレーしたセルジーニョは30歳のブラジル人MF。2020年から中国でプレーしており、このほど、中国国籍の取得が完了した。

そうしたなか、『Sports Beijing』などは、「セルジーニョがサウジ戦で起用されなかった理由が判明」と伝えている。

「帰化選手のセルジーニョはサウジ代表戦で出場時間を得られなかった!多くのファンはブランコ・イヴァンコヴィッチ監督の起用法に疑問を抱いた。起用しないよりは、帰化させない方がよいだろう。

サウジ戦での彼への期待は非常に高かったが、なぜ指揮官は苦労して獲得したセルジーニョを無視したのか。今回はイヴァンコヴィッチ監督を責めることはできない。本当の理由は複雑すぎるからだ。

まず、リン・リャンミンのレッドカードが監督の選手起用を妨害した。

中国が数的不利になった後、最も大きな影響があったのは攻撃側だった。中国はシュート3本、枠内シュート0本に終わっている。攻撃側が弱い場合、セルジーニョを交代させても、実際には『弱い』状況を変えるのは難しい。

次に、DFティラス・ブラウニングの突然の負傷により、監督はセルジーニョを出場させるという考えを完全に諦めた。

前半、ブラウニングは何度も他のチームメイトを補い、万能戦士に変身。彼の負傷は本当に不意を突くものだった。ハーフタイムでイヴァンコヴィッチ監督はチームの考えを統一し、全力を尽くして守備に集中することしかできなかった。

三つ目に、バーレーンとインドネシアの両チームが敗れたことで、中国は考えを変え、0-1という小さな敗北の結果を受け入れた。

結局のところ、中国代表は日本や韓国ではない。選手が1人減り、主力DFが負傷しても、相手を抑えることはできる。当時の状況と、ライバルの二か国が負けたという事実を考えると、中国が失点を少なくしようとしたことは、非常にいい結果だった。

公平に言えば、中国の強さを考えると、主力2選手を失いながらアウェーゲームを0-1で終えたのは、非常にいいものだった。

起用法や戦術が下手だと敗北の原因を指揮官に責めるのは本当に子供じみている。中国代表がどのレベルにあるかは誰もが知っている。これが中国の真のレベルだ。

選手たちは人をよく見ていないし、ドリブル突破で必ずボールを失う…こうした最も基本的なプロとしての資質が、試合を決定づける重要な要素なのだ」

サウジ戦の前半終盤、中国FWリン・リャンミンは相手選手への顔面タックルで一発退場になった。それに加え、主軸DFブラウニングが負傷したことで、セルジーニョの投入を諦めることになったようだ。

その一方でバーレーンは日本に0-2、インドネシアはオーストラリアに1-5で敗れた。中国は勝点6で両国と並んでいるが、得失点差によって現在最下位。

それでもチーム力を考えれば、1点差の負けは御の字ということのようだ(バーレーンとインドネシアは得失点差マイナス7、中国はマイナス11)。

帰化して中国代表になった反則助っ人7人

中国は25日にオーストラリアと対戦するが、セルジーニョはこの試合で代表デビューする可能性が高いとのこと。

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