サッカーにおいて消えつつある技術の一つが「見えないところでダーティなプレーをする」こと。VARが普及したことによって、それらが審判の目に見えてしまう時代になったからだ。

今回は『Planet Football』から「近年のサッカー界で最もクソ野郎だったダーティーな選手たち」とご紹介する。

イェンス・レーマン

主な所属クラブ:シャルケ、ミラン、アーセナル、ボルシア・ドルトムントなど

国籍:ドイツ

アーセナル時代は特に、彼はピッチ上での「火種」であった。乱闘のようなことがあれば必ず彼が絡んでおり、ゴールマウスを離れてその中心に介入してくる。そんな情熱を備えたゴールキーパーだった。

必要以上にダイビングをしてみたり、相手を煽ったり、試合をヒートアップさせることにかけては名人でもあった。またチームメイトのGKに対するライバル意識も高く、GKのマヌエル・アルムニアとは非常に険悪な仲だったという。

ぺぺ

主な所属クラブ:ポルト、レアル・マドリーなど

国籍:ポルトガル

シンプルに「怖い」選手だったぺぺ。ポルトとレアル・マドリーで活躍した彼は、相手を傷つけるかどうかの瀬戸際でディフェンスを繰り返す達人であった。

ときには狂ったようなタックルで相手を破壊するようなプレーをしたかと思えば、逆にちょっと触られただけでも吹っ飛んでレフェリーの方を見ることもあった彼のプレーはまさに「劇場」だった。

マルコ・マテラッツィ

主な所属クラブ:ペルージャ、インテルなど

国籍:イタリア

伝説的な2006年ワールドカップの決勝戦。ジネディーヌ・ジダンを汚い言葉で挑発したことによって頭突きを喰らった。そしてライバルを退場に追い込んだ。

それはまさにマテラッツィのプレースタイルを象徴している。ハードなタックルと言葉で相手のメンタルを削り、試合に勝つためならあらゆる手を試してくる。それが彼の真骨頂だった。