杉本健勇
1992年11月18日生まれ
セレッソ大阪が悲願の初タイトルを含むカップ2冠を達成した2017シーズン、エースストライカーとして活躍したのが杉本健勇だ。
大阪市出身でまだ高校3年生だった2010年6月にプロ契約。世代別代表の常連でもあったが、当時はまだセンターフォワードとセンターバックの“二刀流”で、どちらで大成するか読めない逸材だった。
しかし2012年に期限付き移籍した東京ヴェルディでFWとして実績を積み、その年19歳でロンドン五輪に出場。そこからブレイクまでやや時間はかかったものの、川崎フロンターレを経て2016年に復帰したセレッソで点取り屋として覚醒した。
2018年以降はキャリア的に停滞し、特に浦和レッズとジュビロ磐田では期待外れの結果に。それでも2024年に移籍した大宮アルディージャでチームを1年でのJ2復帰へ導くと、今季も主力としてチームをけん引している。
なお、今回選出の5人で唯一海外クラブでの経験がないが、所属の大宮がレッドブル資本となったことから、授けられた翼で「世界へ羽ばたく」と想定した。
南野拓実
1995年1月16日生まれ
現状、セレッソ大阪U-18が輩出した最高傑作と言えるであろう、南野拓実。
泉佐野市出身で、小学生時に在籍していたゼッセル熊取FCでは室屋成(現ハノーファー96)とチームメイトだった。そして複数のJクラブからオファーがあった中で、セレッソ入りを選択している。
アカデミー時代から類稀な得点感覚でゴールを量産。トップ昇格した2013年、柿谷がつけていた背番号13を受け継ぐといきなり29試合5ゴールを記録。2015年1月に早くもレッドブル・ザルツブルクへと引き抜かれている。
オーストリアの地でさらなる成長を遂げた日本代表MFは、2020年に世界的名門リヴァプールへ加入。カップ戦などで確かな爪痕を残し、2022年に移籍したモナコでは2年目以降中心選手として活躍している。