近年はサッカー界において移籍が大きな話題になるが、その中にはファンや評論家から「疑問を呈される」ようなものもある。ただ、当初の評価が後に大きく覆るような「大当たり」になることも。
今回は『Planet Football』から「微妙に思われたものの、実は天才的だった7名の補強」とご紹介する。
ケヴィン・デ・ブライネ
移籍元:ヴォルフスブルク
移籍先:マンチェスター・シティ
移籍金:5500万ポンド(およそ109.24億円)
2015年にマンチェスター・シティがヴォルフスブルクからデ・ブライネを5500万ポンドで獲得した際、元イングランド代表のポール・マーソンは「世界は狂っている」とコメント。チェルシー時代に活躍できなかった彼にこの額は高すぎるという声が多く、シティファンですら懐疑的だった。
しかし、デ・ブライネはその後、プレミアリーグ史上屈指のミッドフィルダーへと成長し、クラブの黄金期を支える存在となった。その見事なパスとゲームメイクは、ジョゼップ・グアルディオラ監督が求めるものを全てもたらしてくれた。
モハメド・サラー
移籍元:ローマ
移籍先:リヴァプール
移籍金:3630万ポンド(およそ72.1億円)
2017年の夏、ASローマからサラーが3630万ポンドでリヴァプールに加入した際、一部では疑問の声も上がっていた。
イタリアではもちろん活躍していたものの、イングランドでその実力を発揮できるか疑問視されていた。それはかつてチェルシーで彼が大失敗していたからだ。リヴァプールファンの中でも「スタリッジのほうがいい」という声もあるほどだった。
しかしながらその後サラーはユルゲン・クロップ監督の下でリヴァプール史上最高の選手に成長し、288試合で184ゴールを記録。多くのタイトルに貢献した。少なくともスタリッジよりは優れていただろう。
ディディエ・ドログバ
移籍元:マルセイユ
移籍先:チェルシー
移籍金:2400万ポンド(およそ47.67億円)
今ではもう忘れがちな事実であるが、ドログバがチェルシーにやってきたときは「法外な取引」だった。2400万ポンドは当時かなりの高額であり、ドログバは1年前にその9分の1の額でマルセイユへやってきたばかりの26歳だった。
ジョゼ・モウリーニョ監督の強い要望によって獲得された彼は、ジミー・フロイト・ハッセルバインクの後釜として絶大な存在感を発揮し、クラブにチャンピオンズリーグ優勝をもたらした。
記事によれば、「マテヤ・ケジュマンのほうが良い補強だ」と言っていたファンも当時存在したとか。