今夏、大々的にアメリカで開催されたFIFAクラブワールドカップ。

32チームが参加したサッカークラブの世界一決定戦は、イングランドの強豪チェルシーの優勝で幕を閉じた。

旧クラブワールドカップが拡大する形で、4年に一度のビッグイベントとして生まれ変わった同大会。一方で、旧クラブワールドカップに近い大会も毎年開催が続けられている。

FIFAインターコンチネンタルカップは23日に2回戦が行われ、アジア王者のアル・アハリ(サウジアラビア)とアフリカ王者のピラミッズFC(エジプト)が激突した。

試合は、日本の川崎フロンターレが敗れた昨季AFCチャンピオンズリーグエリート決勝の舞台であり、アル・アハリのホームでもあるキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムで開催。

アル・アハリはホームの大声援を受け、イングランド代表FWイヴァン・トニーのPKで一時は同点に。しかし、コンゴ民主共和国代表FWフィストン・マイェレにハットトリックを許し、1-3で敗れている。

ピラミッズは、2018年夏にサウジアラビア資本により買収され、クラブ名を変更。ホームタウンも首都カイロへ移された。

実は当時、巨額の投資を行った人物こそ、アル・アハリと縁が深いサウジアラビアのトゥルキ・アル・シェイク氏である。

もともとアル・アハリの名誉会長を務めていたものの、2018年に辞任に追い込まれてしまったアル・シェイク氏。そこで彼は、ナイル川のほとりにある小さなクラブを買い取り、「今度こそ自分の力で運営したい」と1週間で3300万ドル(約48億円)を投資した。

それが、昨季CAFチャンピオンズリーグで初優勝を達成したピラミッズ。

クラブはその後、アル・シェイク氏からUAEのサーレム・アル・シャムシー氏に経営権が移ったものの、アル・アハリにとってはよく知る人物がかかわったチームを相手に痛恨の敗戦を喫する形となった。

「アフリカ=アジア=パシフィック・カップ」と題されたこの2回戦を制したピラミッズは、12月に行われるプレーオフへの進出が決定。

今夏サウジアラビアに移籍したスーパースター5名と、その「信じられない給与額」

ここで、北中米カリブ海王者(クルス・アスル)vs南米王者(未定)の勝者と対戦し、勝利すれば12月17日の決勝で、欧州王者PSGと頂点を争うことになる。

【Qolyインタビュー】リハビリ中に告げられたジェフユナイテッド千葉退団、FW佐久間太一がVONDS市原FCから目指すJFL参入「フクアリで対戦したい」