インテルは「イタリア勢のプライドを示してくれている」
――話を聞いているだけでも楽しくなってくるカードですね。最後に、MD5の「チェルシーvsバルセロナ」の展望もお願いします。
MD4の結果次第で、それぞれの戦い方が変わって来る可能性があります。
昨季、ノックアウトフェーズにストレートインしたリーグフェーズ8位は、5勝1分2敗(勝点16)。互いに、すでに1敗しているので、強豪チームのポット1同士の戦いでは、互いに勝点ゼロだけは避けたいところ。ただし、MD4で負けた場合は、残り試合全てで勝たなければいけないという考えに変わるかもしれません。
どちらもストレートインを目指すべきクラブ。どういう星勘定で戦っていくかが、変わってきます。
純粋に見れば、MD3で両チームとも得点を多く取っているように、攻撃力があります。2列目にも点の取れる選手がいます。チェルシーは、7月のクラブワールドカップでPSGを攻略し、驚きをもたらしたチーム。補強した選手が結果を残していますし、特に前線は、若手も出てきている印象です。
このカードで鍵になりそうなのは、プレーエリアが広い、右サイドバックのカイセド選手かなと思います。守備面では、バルセロナにスペースを与えてはいけませんし、ボールの奪いどころを見極めないといけません。その点、守って、奪って、前に出ていける彼のプレーは、重要になると思います。
バルセロナは、ラッシュフォード選手がフィットしたのが、良い意味での驚き。昨季まで所属したマンチェスター・ユナイテッドのファンからするとヤキモキする部分があるでしょうね。
今季から10番を背負うラミン・ヤマル選手は、今のチームの象徴。子どもたちが憧れるスター選手として注目されています。
――ここまでMD4、MD5の注目カードについてお聞きして来ましたが、ほかに注目されている点は?
イタリア勢のインテルは、気になっています。私は、ミラニスタですけど(笑)。
今、イタリア勢が出場枠をしっかりと持てているのは、インテルの頑張りによるところが大きいと思います。昨季も決勝まで進みました。シモーネ・インザーギ監督からクリスティアン・キヴ監督に代わって、継続させながら発展させているイメージがあります。
私たちは、イタリアの黄金期を見てきたので、近年、他国に後れを取ることの多い状況は、少し寂しいものがあります。MD3は、ナポリもユヴェントスも苦しんでいましたし、インテルはイタリア勢のプライドを示してくれている存在だと思います。
――各国上位の出場が、欧州CLの面白いところですから、各リーグのチームが勝ち残っていくと、面白さが増しそうですね。最後に、欧州CLを見ようと思っている読者にメッセージをください。
今回は、MD4とMD5の注目カードについて話しましたが、やっぱり欧州CLという最高の舞台で戦う日本人選手の活躍にも注目してほしいです。
先日、日本代表がブラジル代表に初めて勝ちましたが、欧州CLでの日本人選手の立ち位置もかなり高まって来ていると感じます。フランクフルトの堂安律選手、アヤックスの板倉滉選手が、欧州で活躍する中で、この舞台にたどり着きました。
堂安選手はMD3でアシストをしていましたが、今後は欧州CLでのゴールも期待したいところ。ブラジル戦で活躍した鈴木淳之介選手も、コペンハーゲンの一員として出場していますが、彼は昨季まで湘南ベルマーレにいたJリーガー。海外移籍1年で欧州CLにたどり着くのは、一種のシンデレラストーリーのようなものです。
ビッグクラブ、名選手ばかりにフォーカスしがちですけど、この舞台を夢見ていた日本の選手が挑戦していることも知ってもらいたいです。
――世界最高峰のビッグクラブの歩みと、日本人選手の歩みを知っておくと、ビッグクラブでプレーする日本人選手や、ビッグクラブと戦う日本人選手の価値を感じられますね。
そうですね。そういうところを分かった上で、ピッチ上の攻防を見てもらうと、すごく楽しめると思うので、ぜひ注目してください!
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