[J2第35節、北海道コンサドーレ札幌 2-5 ジェフユナイテッド千葉、11月2日、千葉・フクダ電子アリーナ]

札幌は千葉に2-5で大敗し、1年でのJ1復帰を逃した。

試合後、主将MF高嶺朋樹(ともき)は悔しさをにじませながら、チームの問題点を指摘した。

J1復帰の可能性が消滅

1年でのJ1復帰に望みをつなぎたかった試合で、5失点を喫した。

今季よりKVコルトレイク(ベルギー2部)から3年ぶりに札幌へ帰還した高嶺は「シーズンを通して弱かった」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

主将としてチームを引っ張った高嶺

「同じことを繰り返している。悪いときからいいときになって、そこからまたすぐに悪くなって…。失点してから、また連続で失点してしまったりとか、相手の方が出足が速かったり、試合にかける想いが強いと感じました」

引き分け以下でJ1昇格を逃すことが決まる試合だった。

立ち上がりから千葉の猛攻に圧倒され、サイドを自由に使われた。前半7分にクロスボールからのヘディング弾で先制されたが、同21分にはFWスパチョークの右足シュートで同点に追いついた。しかし後半に入ると立て続けにゴールを許してしまった。

中盤からゲームをコントロールしようと奮闘した高嶺

「普通は2対1、3対1になったら、追いかける側が押し込む展開が続くと思うけど、今回に関してはジェフに何度も裏をやられて5得点も決められた。自分たちは弱いと再認識させられる試合でした。

波があるんですよね…。去年までJ1だったというちょっとした驕(おご)りみたいなものが、やっぱりあったんじゃないかなと思います。相手の方が走っていたし、自分たちの方がうまいのかもしれませんが、シーズンを通して基本的なところで負けていた」

1-5で迎えた後半48分にはMF青木亮太が意地の2得点目を奪うも、そのまま試合終了。

得点後にすぐさまボールを回収した高嶺だったが、終了のホイッスルが鳴ると、その場に立ち尽くした。