毎シーズン、サッカー界ではルールをよりよいものにすべく、改正が行われてきた。
現在、サッカーのルールを決めるIFAB(国際サッカー評議会)は、オフサイドについての改正を検討しているとされている。
VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入により、オフサイドはより厳格化されたが、FIFAの重役になったアーセン・ヴェンゲル元監督が提唱するような攻撃側により有利なものに変える可能性がある。
そうしたなか、ベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督の新ルール提案が話題になっている。
『Marca』によれば、指揮官は、オフサイド改正の可能性について言及しつつ、こう話していたそう。
「(オフサイドルール変更の可能性について)意見を述べるのは難しい。オフサイドのルールは、現時点では正しい。VARによってミスを防ぐのはずっと簡単になった。
(今後のオフサイド判定は)体全体がそうでないかをチェックするようになるだろう、そうでなければ…ただ厄介事を招くだけだと思う」
「サッカーを改善するためのルールは他にもある。
例えば、ボールがハーフウェイラインを越えたら、自陣に戻せないようにするなど。そうすれば、サッカーはよりダイナミックになるだろう。
(オフサイドの改正を?)専門家たちが検討しているが、サッカーを根本的に変えるものではないと思う。
もっと面白く、よりダイナミックなものにする必要がある。そのためには、相手ゴールにもっと近づく必要がある」
ペジェグリーニ監督が提案していたのは、バスケットボールにおける『バックコートバイオレーション』のようなルール。
NBAなどでは、攻撃側がボールを相手陣に運んだあとに自陣に戻すことを禁じている(相手のスローインになる)。
サッカーでも相手陣内から自陣内へのバックパスを禁止すれば、より白熱した展開になりうると感じているようだ。
ペジェグリーニ監督は72歳のチリ人で、レアル・マドリーやマンチェスター・シティでの指導経験もある人物。