以前「リヴァプールが0円で獲得したシャルケDFマティプってどんな選手?」という記事でご紹介した通り、マティプはDFでありながら(MFとしてもプレーするが)リスキーなプレーを選択しがちな選手だ。

195cmという身長であればこのシーンでは胸でボールをコントロールができたはずであり、ダイレクトでクリアすることも可能だったはずだ。しかし、なぜか屈みながら頭でボールを触るという危険なプレーを選択し、その結果コントロールを誤り失点を献上している。

ピャトフからのボールが上空にある時の位置関係はこの通り。

シャルケのDFが4人いるのに対し、シャフタールのFWは2人だ。セオリー通りにプレーしていれば失点に繋がるはずはなかった。

もちろんファクンド・フェレイラに簡単にフリックさせ、その後もボールウォッチャーになっていたロマン・ノイシュテッダー(本職は守備的MFであるが最終ラインに怪我人が続出していることからスクランブルでCBとして起用されている)にも責任はある。

とはいえ、自分より後ろにカバーがいない状態でこのようなプレーを選択してしまうマティプは軽率という他無い。シャルケの試合を比較的追っている立場からすると、マティプのこのようなプレーは決して珍しくないのだ。

【次ページ】シャルケの1失点目もマティプの判断ミスから…