多重国籍選手は一度でもある代表チームで国際Aマッチに出場すると、他の代表チームではプレーすることはできない――。

サッカーファンの間ではこのような認識があるが、厳密に言えばこれは誤りである。

実はFIFAの規約が変更されており、国際Aマッチの出場歴があったとしてもそれが公式戦でない場合に限り、多重国籍選手は一度だけプレーするA代表チームを選択し直すことができる。

FIFAが定める「公式戦」という定義に「国際親善試合」は含まれない。つまり、ドイツ代表として2試合の親善試合に出場したノイシュテッターは、プレーする代表チームをロシアに変更することができるのだ。

こうした“鞍替え”の最も有名なケースはジエゴ・コスタだろう。

今ではスペイン代表としてお馴染みのジエゴ・コスタ。

EURO2016に向けた代表メンバーからは落選したものの、2014年のワールドカップでは最終登録メンバー入りを果たし2試合に出場している。

しかし、ジエゴ・コスタは過去にブラジル代表として国際Aマッチに出場した経験がある。

こちらは代表デビューとなった2013年3月に行われたイタリア戦の様子。

ジエゴ・コスタはフレッヂとの交代でピッチに立ち、さらには直後のロシア戦でもプレーしている。

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