ベフェレンというチームはこのように独自の取り組みを推し進めてきたが、森岡の期待される役割はどこにあるだろうか。

それはレギュラーシーズン30試合で28得点という得点力不足解消があるだろう。この数字は今シーズンのジュピラーリーグで2番目に少ない。また、今季チーム得点王はシーベ・スフライフェルスの5得点だが彼は冬のマーケットですでにゲンクへ移籍している。

もう1人5ゴールをあげた選手にジーニョ・ガノという190cmを超えるフォワードがいるが、FW、MF含めても得点が期待できる選手は不在である。

次にMFの層に偏りがあることが述べられる。主将のセネガル代表MFイブラヒマ・セックをはじめ守備的な選手やセンターハーフ的な選手はいるがアシスト面でアイデアを感じさせる選手も不在である。チームはドリブルが得意なマルティニーク代表左ウイングのスティーヴン・ランジルを冬にレンタルで獲得したが彼も7試合1ゴールに終わっている。

「得点」と「アシスト」が共に足りていないチームにおいて、森岡はその起爆剤になることが期待されているのではないだろうか。そうした期待の表れは「クラブ史上最高の移籍金」といった金銭面でも表れている。

ベルギー経由でイングランドやドイツにステップアップをする選手は少なくない。森岡もまたベルギーからさらに羽ばたくことができるだろうか?

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