編集部K:「ハリルシステムに合う選手の見極め」
今回の相手はニュージーランドとハイチである。前者はワールドカップ予選のプレーオフを控えており、今最も「本気」のチームであることは間違いない。
しかしながら、力の差がある相手だ。ワールドカップ本大会に向けた「戦い」のテストにはなり得ないといえる。そのような相手と当たる可能性が低すぎるからだ。勝っても、あるいは負けても、大きな意味はない。いや、もちろん負ければ世論には大きな影響があるだろうが…。
その中で今回やるべきことは、ハリルホジッチが志向するシステムに合う選手なのかどうかの見極めに尽きるだろう。代表で練習できる時間はますます減少しており、長い適応期間が許される時代ではない。調子が良く、そして自然とシステムに合わせてプレーできる性質の選手を選ぶ。そうしなければ勝利はない世界になっている。
新しい選手が呼ばれなかった部分はあるが、とはいえ代表で長い時間プレーしてきた選手ばかりでもない。また、Jリーグ勢には東アジアカップもある。選手をどんどん使って、60分で合わないのならもう使わない。それくらいの割り切りが必要な時期に来ているだろう。
そして、相手が引いてくるにしても、点が取れずに苦しむにしても、今回はとにかく本大会に向けた戦術に固執して欲しいところだ。そうでなければ「弱い相手に、ただ勝っただけ。意味がないよ」とセルジオ越後氏に言われるだけだろう。負けたらもっと言われるが…。