さて、みなさんは「ウサギとカメ」の童話をご存知かと思います。

そうです、ウサギとカメが競争したあの話です。

この話のエンディングは言うまでもありませんが、果たしてなぜカメはウサギに勝ったのでしょうか?

僕はその大きな勝因は「カメが見ていたものがウサギと違っていたことにある」と考えています。

この勝負でウサギは敗者となりましたが、彼が見ていたものは何だったのか。それはゴールではなくカメでした。なので、ウサギはカメが遅いことを知ると居眠りまでしました。

一方、カメが見ていたものは常にゴールだけであり、ただそれだけを目指して、一歩一歩着実にゴールへと歩を進めました。そして、結果としてこのレースの勝者となりました。

実はこの童話が一番伝えたいところは「比較することの怖さ」にあると思います。

言い換えると、子どもに対して「ウサギのように比較をしてしまうと、君もそのようになってしまうよ」ということを伝えているのではないでしょうか。

皆さんは、ウサギのような子どもに育ってほしいですか? それとも、カメのような子どもに育ってほしいですか? 

比較をすることで目標や夢を達成することの妨げになり、第4回でお話しした「努力・挫折・達成の共有」を行うことが困難になります。

さらに、第2回の「あいさつ」や第3回の「ありがとう。ごめんね」も減ってきます。 

⇒これまでの永井義文のコラム

永井兄弟の父と母は、僕たち兄弟を比較することはありませんでした。 

しかし、僕は常に弟と比較してきました。

弟は世代別の日本代表選手に16歳から選ばれ続けましたが、僕は日の丸とは程遠い競技人生で、「いつか同じ日本代表になって弟と肩を並べたい」とずっと思いながらやってきました。

そして、このようなケースは決して僕らだけに限ったことではないと思います。

親が言わなくとも、子どもというものは常に勝手に比べているものではないでしょうか。 

なので、親が兄弟を比較しないように気をつけてみてください。 

比較しないことを続ければ、兄弟姉妹は自然と成長し合います。 

ではまた次回!第6回でお会いしましょう!

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