2部降格だって、「チャレンジ」だ!
――ではファン・サポーターが最も聞きたいであろう質問へ。昨年のなでしこリーグ1部で最下位に終わり、2部への自動降格となりました。日本代表のMF櫨選手を始め、多くの主力選手が退団した一方、代表経験も持つ杉田選手はくノ一残留を決断されました。当然ながら他クラブからのオファーもあった中、残留を決意された理由は?
去年の悔しさだったり、もちろん降格してしまったチームへの気持ちがあり、責任も感じました。いろんなことを考えて葛藤しました。
ただ客観的に考えて、外のチームに出て行くことはもちろん“チャレンジ”だと思いましたし、逆にチームに残ることもまた1つの“チャレンジ”だなと自分の中では考えていました。
どちらにしてもチャレンジだなと考えて、自分が何かしら変われる、成長できると考えました。
チームからも『残って欲しい』とお願いもしていただきましたし、私自身にもチームへの感謝の気持ちもありました。
そのうえで『このチームに残って、しっかりと結果を出して、絶対に1年で1部に上がるんだ』っていうプレッシャーを自分にかけて、それが自分の成長につながると考えて、残留という1つの決断を選択しました。
――そんな難しい決断をして挑んでいる今シーズンの目標をお願いします。
チームとしては絶対にリーグ優勝して1部に昇格すること。これだけは絶対ですね!
個人としても結果を残したいので、『得点王を獲りたい』というのを1つ目標として持っています。
――リーグの前半戦を首位で折り返すことになりましたが、今のくノ一さんのサッカーは消耗が激しいので夏場には不向きな気もします。次週から再開されるリーグカップも含め、残りのシーズンで新たに積み上げたい部分を含めた抱負をお願いします。
今チームが取り組んでいるサッカーは走らなければいけないものです。シーズン通して考えれば、誰がいつ怪我をするのか分からない総力戦にもなるので、チーム全体が上がっていかないとダメだと思います。
このまま継続してやっていかないと意味がないですし、リーグでも最後まで今のスタイルでやっていくと思います。まずは走れることがべースにはなるんですけど、今のサッカーでより“質”を上げていきたいです。
“前へ蹴る”にしても、もっと“人”に対して意図のあるパスにしていきたいです。やっぱり、もう1段階より前で押し込んだり、決定力を上げていくだったり、パスをつないで相手をもっと崩していくことだったりもそうですね。
今のままだと、いつやられてもおかしくはない場面もあるので、そういった1つ1つのプレーの質をカップ戦を含めた夏場を使ってチーム全体で底上げしていって、9月に再開されるリーグに繋げていきたいと思います。
そして、絶対にリーグ優勝して1部に昇格したいと思います。ファン・サポーターの皆さん、応援よろしくお願いします!
――本日は難しい質問にもお応えいただき、ありがとうございました。
【プロフィール】
名前:杉田 亜未(すぎた あみ)
ニックネーム:アミ、リン
生年月日:1992年3月14日(26歳)
出身:神奈川県座間市 身長:156cm 体重:48kg
所属チーム: 大和シルフィード→湘南学院高校(2007-2009)→FC吉備国際大学Charme(2010-2013)→伊賀フットボールクラブくノ一(2014-)
ポジション:MF/FW 背番号:10
なでしこリーグ通算(1・2部):146試合出場49得点
今季リーグ戦:9試合出場4得点
日本代表歴:なでしこジャパン通算6試合出場2得点
ちょっぴり自慢したいこと:ちょっぴりギターが弾ける